ボブ・ロス ザ・ジョイ・オブ・ペインティング その2

前回の続きです。
前回⇒ボブ・ロス ザ・ジョイ・オブ・ペインティング その1

ボブ・ロス

ボブ・ロス
という画家をご存じでしょうか?
90年代前半にNHK-BSでボブの絵画教室という番組を放送していたのを覚えているでしょうか?

「ボブの絵画教室」という番組名は、アメリカの番組「The Joy of Painting」の邦題です。

この番組は、30分の番組内でボブ・ロスさんが一枚の油絵を描き上げます。
CMやOP・ED映像を除くと約25分です。

油絵を描いたことのある人は、30分で描き上げることは信じられないと思います。
絵の具が乾く時間を考えると、数時間はかかるのが通常の油絵です。

このボブ・ロスさんが番組内で画いている画法はウェット・オン・ウェットと呼ばれています。
下地に「リキッド・ホワイト」を塗っておくと、短時間で描けるようなのですが、詳しくはリンク先を参照してください。

ボブロス画法
⇒http://homepage3.nifty.com/bobbob/bobross.html

私が学生の頃、美術の授業で油絵を描く機会がありました。
まねして画いてみようとしましたが、画法を知らず、下地を塗らないで普通のやり方でやってしまいました。
絵の具が全然乾いていないので、色が濃い状態で混ざり合ってしまい、地獄絵図となりました(>_<)

画法を知らないと、絶対にできないやり方です。
この画法はあまり知られていない様子です。
私の学校の美術の先生は知らなかったそうです。



この番組のいいところは、絵もさることながら、ボブ・ロスさんの人柄です。
番組内でボブさんは悪口を言わず、どんなに絵が下手でもポジティブなコメントで励ましてくれます。

描くのは風景画のみ、番組内で動物とふれあう映像を流すこともしばしばありました。
口調は穏やかでポジティブなコメントばかり、これ程までに人柄のいい人はなかなかいません。

しかし、Wikipediaで経歴を知ってビックリしました。
⇒Wikipedia「ボブ・ロス

なんと元軍人だったそうです。
こんないい人が銃器を持ってドンパチしていたかと思うと、目を疑ってしまいます。
詳細は分かりませんが、軍人から画家になったのは成功だと思います。



風景画の景色が、我々日本人にとってもなじみのある風景に思えるのは、森林が多いからでしょう。
ボブさんは森や木を描くのが大好きな方で、番組の最後になると必ず木を描きます。
しかも「お友達も描いてあげましょう」といって2本以上描きます。

例えば、この絵完成と思いきや
移り行く季節 1
まだ筆を加えます
移り行く季節 2
人によっては”もったいない”と思ってしますかもしれません。
移り行く季節 3
1本では寂しいので、友達を増やしてあげます。
移り行く季節 6
最後はこうなります
移り行く季節 7

最後の最後に木を付け加えることもしばしばあり、番組の放送時間内に収まるかハラハラしながら見た覚えがありま。

おっまだ時間があります(1分程度)
秋のイメージ 1
大きな木を加えましょう
秋のイメージ 2
ヒューー
秋のイメージ 3
これで完成
秋のイメージ 4

木を描くシーンは、この番組のハイライトでした。
ちなみに、私は「ハイライト」という単語をこの番組で知りました。
光が当たっている場所という意味のハイライトの方です。

木を描いた後、必ず半分だけ、ハイライトを加えていました。
何度も繰り返していたので、絵を描くときはハイライトを描くと見栄えが良くなると気づきました。

思い出してみれば、小さな頃はハイライトなんていう概念は誰も知らず、誰も描いていませんでした。
授業で教わった経験もないので、ハイライトを知らない人も多いはず。

絵が上手い人はこういったテクニックをどこで知るんでしょうね。
やっぱり教わるんじゃなくて気づくことが大事なんですかね。
職人の世界ではよく、見て盗めっていうのはこういった理由なんでしょう。



この番組がどういう構成なのか紹介がてら見ていきましょう。

まずはオープニングタイトル
ジョイ・オブ・ペインティング OP 山の湖 OP

その後、ちょっとした挨拶と、使用する絵の具を紹介して、すぐに絵を描き始めます。

絵を描いた様子を1分おきに抜粋してみました。
山の湖 time 00min 山の湖 time 01min 

山の湖 time 02min 山の湖 time 03min 

山の湖 time 04min 山の湖 time 05min

山の湖 time 06min 山の湖 time 07min
 
山の湖 time 08min 山の湖 time 09min
 
山の湖 time 10min 山の湖 time 11min

山の湖 time 12min 山の湖 time 13min

山の湖 time 14min 山の湖 time 15min

山の湖 time 16min 山の湖 time 17min

山の湖 time 18min 山の湖 time 19min

山の湖 time 20min 山の湖 time 21min

山の湖 time 22min 山の湖 time 23min

山の湖 time 24min 山の湖 time 25min

山の湖 time end

完成
山の湖 完成

このあとエンドロールとスタッフクレジットで終了です。

実にシンプルな作りながら、無駄が無く、楽しい作品でした。
絵を描いている最中はボブ・ロスさんが30分の間ずっとしゃべってます。
その話も絵の描き方のみならず自然・動物の話など、毎回様々でした。



次回にもう少しつづけます。
この動画、削除されやすいようですが、見つけたので貼っておきます
nicozon「ボブと絵を描こう」
⇒http://www.nicozon.net/watch/sm16197390
下地にリキッドホワイトを塗らないとこんな感じになります(経験済み)
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コメント

僕は、高校のとき美術か音楽かを選択できたんですけど、歌は歌いたくないからという消去法で美術にしました。なので、当時は絵を描きたいなどとはこれっぽっちも思っておらず、授業も右から左でした。と言うことで、ハイライトについて習った記憶はないのですが、実際どうだったか今となってはわかりません。それから、大分経ってから急に絵が描きたくなり絵画教室の門を叩いたのですが、いろいろためになることを教えていただいて目から鱗でした。ハイライトも最初の一回目で教えられました。そのほか、稜線のことや、色相環のことなどいろいろ教えてもらいましたね。正直、このとき得た知識がかなり役に立っています。先生には学校で習ったよねみたいに言われましたが、返答にこまりました、なんせまじめに授業受けてなかったので。一応、これらの知識は美術関連の本、絵画の技法書などで手に入れることも出来ますが、絵画教室では先生が描いているところが見られるという、本にはないメリット(しかも、これは絵を描くことにおいて何者にも代え難い)があるのでいって良かったと思っています。

正直、絵を綺麗に見せるポイントというかコツはあると思うのですが、学校で習った記憶は全然ない。絵画教室ではしっかり教えてくれるのですが、学校でもちゃんと教えてよと思ってしまいます。これを知っていたら、もっと早くに絵を描くことが好きになっていたと思うので残念でなりません。なんだろ、学校の美術の授業って手を抜きすぎというか、教える気0に思えます。そもそも、そういう方針ではないのかもしれないけど。
返信
> random+walk さん

学校の美術の授業の記憶ってほとんどないです。
生徒に絵を描かせたまま、先生はタイムキーパーをしていた気がします。
美術自体は得意でもなく・不得意でもなく、5段階で4だった気がします。

ただ、美術の授業で油絵を描いた経験は、それなりに思い出として残ってます。
このDVD見てると、また油絵を描いてみようかなと思ってしまいます。
絵画教室に通うのは敷居が高いですが、絵画の基礎をどこかで身につけたいですね。

今ではYouTubeなどに「描いてみた」系の動画がいっぱいあるので、よく見ます。
見てるだけで自分にもできそうな気がしちゃいますが、実際は無理なんでしょう。
ペンタブをそろそろ有効活用してみようと思いますが、なかなか重い腰が上がりません。(^^;)

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